ハウスメーカーと工務店は何が違う?それぞれのメリット・デメリットを解説
新築一戸建ての購入を検討する際、設計・施工の依頼先として「ハウスメーカー」と「工務店」の2つがあります。それぞれに異なる特徴やメリット・デメリットがあるため、正しく比較して選ぶことが重要です。本記事では、ハウスメーカーと工務店の両者を徹底比較するので、ぜひ参考にしてください。
ハウスメーカーのメリット・デメリット
ハウスメーカーとは、全国規模で展開している大手住宅メーカーのことを指します。テレビCMや雑誌広告などで目にする機会も多く、いくつかの社名がすぐに思い浮かぶ方もいるでしょう。
年間の販売棟数は数千〜1万棟にも及び、多くの人が街中で実際に建てられた住宅を目にしたことがあるはずです。なお、特定の地域に限定して住宅販売を行っている企業は「ビルダー」と呼ばれ、ハウスメーカーとは区別されています。
ハウスメーカーのメリット
ハウスメーカーは、新しい工法やデザインの開発、設計、施工、販売、アフターメンテナンスまで一貫して自社で管理している点が大きな特徴です。柱や壁などの構造材は、事前に自社工場で加工された後、建設現場に運ばれます。
そのため、品質が安定しているだけでなく、工期の短縮にもつながります。徹底した品質管理が行われるため、家の耐久性や安全性において一定以上の水準が保たれているのも強みです。
また、ハウスメーカーの住宅は耐震性、断熱性、気密性、省エネ性能などにおいても、国の基準をクリアしていることがほとんどです。そのため、長期的に安心して暮らせる家を求める方に適しています。
さらに、最新の技術や素材を取り入れた住宅が提供されることも多く、省エネ住宅やZEH仕様の住宅を希望する人にもおすすめです。家を建てた後のアフターサービスや長期保証も、ハウスメーカーの大きな魅力の一つです。ハウスメーカーでは、保証期間を長めに設定しているところが多く、定期点検や修繕などのサポート体制が整っています。
ハウスメーカーのデメリット
一方で、ハウスメーカーにはデメリットも存在します。その一つが、自由度の制約があることです。ハウスメーカーの注文住宅の多くは、セミオーダー方式が採用されています。これにより、一定の品質を保ちつつコストを抑えられる点は魅力です。
しかし、細部までこだわりたい人にとっては選択肢の少なさが不満に感じられることもあるでしょう。たとえば、特殊なデザインや間取りを希望する場合、ハウスメーカーの標準仕様にないものは対応が難しいです。さらに、オプション費用がかさんでしまうことも考えられます。
工務店のメリット・デメリット
工務店は、地域に根ざした経営を行う住宅建築の専門業者で、主に木造在来工法を用いた家づくりを手がけています。大工や設備業者などの専門職と契約し、工事全体の管理を行うのが主な役割です。
年間の施工数は数百棟程度と、ハウスメーカーと比べると規模は小さいです。しかし、一棟一棟が完全オーダーメイドであるため、細部までこだわりたい人には適した選択肢といえます。
工務店のメリット
工務店は、パッケージ化された住宅プランを持ちません。そのため、外観デザイン、間取り、設備、内装など、すべてを自由に決められるフルオーダータイプの家づくりが基本となります。ハウスメーカーのセミオーダー住宅では対応できない細かな要望も叶えられるため、理想の住まいを実現したい人にとっては大きなメリットです。
また、こだわる部分に予算を集中し、こだわりの少ない部分はコストを抑えるなど、費用を調整しながら家を建てられる点も魅力です。ハウスメーカーと異なり、大量生産や広告宣伝費にかかるコストが少ないため、建築費を安く抑えられるケースもあります。
とくに、標準仕様にとらわれず地元の木材や職人技を活かした家づくりをしたい場合には、工務店が適しているでしょう。さらに、工務店は地域密着型の経営を行っているため、アフターサービスや修繕対応が迅速で、施主との距離が近いのもメリットです。
大手ハウスメーカーのように、問い合わせから対応まで時間がかかることが少なく、何かあった際にもスムーズに対応してもらえる可能性が高いです。
工務店のデメリット
工務店では、完成後の仕上がりが職人の技術に大きく左右され、施工品質にばらつきが出る可能性があります。また、現場での手作業が多いため、施工に時間がかかり、工期が比較的長くなる傾向にあります。とくに、天候の影響を受けやすい屋外作業が多い場合は、さらに遅れる可能性もあります。
さらに、工務店の多くは小規模経営のため、ハウスメーカーに比べて経営基盤が脆弱なケースもあります。万が一工務店が倒産した場合、アフターサービスや保証が受けられなくなるリスクがあるため、契約前に保証内容やアフターフォローの体制についてしっかり確認しておくことが大切です。
まとめ
新築一戸建てを建てる際は、依頼先としてハウスメーカーと工務店の2つの選択肢があります。ハウスメーカーは全国規模で展開しており、品質の安定性や最新技術の導入、長期保証が強みです。一方、自由度が低く、コストが高くなることもあります。一方、工務店は地域密着型で、フルオーダーの自由な家づくりが可能で、コスト調整もしやすいです。しかし、職人の技術や経営基盤により品質や保証のリスクがあるため、慎重な選定が必要です。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った依頼先を選びましょう。
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引用元:https://www.nitto-f.com/
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